【ターミネーター2】最強映画に最強バンドが乗っかった極上エンターテイメント!!
I'll be back!
この秋、「ターミネーター」の新作が公開されるようですね。
「T2」を手掛けた、かのジェームズ・キャメロン監督が再度メガホンを取った他、なんとリンダ・ハミルトンまでが出演を果たしているとの事で個人的には早く観たくてウズウズしております。
その「ターミネーター」シリーズ。
映画の方はすべて観ましたが、古くから知る者としてはやっぱり「1」と「2」が突出して出来が良いと思っています。
両方とも映画館で観ましたが、「2」の方は新宿で今では考えられない「立ち見」で何とか観る事ができたのを覚えています。
それくらいの人気と面白さがあったんですね。
実際、「1」で感じた体の芯まで震えるような「恐怖」と「2」の度肝を抜かれる「興奮」は、CGで固められた「3」以降の作品では実感情として感じる事はできなかったです。
後は、何と言ってもアーノルド・シュワルツェネッガーが年齢的にも最も脂が乗っていたのが「1」「2」の時期だったという事情もあるでしょう。
まあ、2015年の「新起動:ジェニシス」で『有機質(皮膚)の老化により年老いて見えるターミネーター』という「物は言い様」な設定で登場したシュワちゃんも個人的には好きでしたけどね (^ ^)
FATBOY
そしてこの映画、前半でシュワちゃん(とスタントマン)がハーレーを駆って派手なカーチェイスを繰り広げます。
そのシュワちゃん号こそ、FATBOYという当時ハーレーのニューモデルだったんですね。
このモデル、「T2」に使われた事で世界的に大ヒットし、今も現行型が人気を博しているロングセラーになっています。
先日記事を上げた「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」とこの「T2」が、僕に「ハーレーに乗りなさい」という暗示を掛けたんですよ!
とにかく「T2」のバイクアクションはカッコよすぎです!
生のアクションなので、観ていて本当に冷や汗が出ます!
You Could Be Mine
「T2」の公開は、1991年です。
その時代、世界中を熱狂させていたロックバンドがいました。
そう、彼らの名は「Guns N' Roses」(ガンズ・アンド・ローゼズ)。
全世界でアルバムの総売り上げ枚数一億枚以上を記録する”モンスター”です。
世間の若者のご多聞に漏れず、僕も熱狂的なファンの一人でした。
そして、そのガンズがこの「T2」の主題歌を担当したんです!
冗談抜きで、鳥肌が立ったのを覚えています。
製作費も安く、なかばB級映画扱いだったはずの「ターミネーター」の大ヒットを受けて、今度は湯水の如く金を使って製作され超話題作として満を持しての上映となった「ターミネーター2」。
その主題歌を、最強ロックバンド「Guns N' Roses」が提供している。
当時としては、これ以上は存在しない『最強コラボレーション』だったんですよ!
そして、映画も主題歌もその話題性を全く裏切らない、むしろ期待以上の素晴らしい出来だったのだから歴史に名を残す作品になったのも当然ですよね。
その主題歌、「You Could Be Mine」。
イントロだけでヤラれます。
Guns n Roses - you could be mine
…超カッコいい。
アクセルの短パン以外は。
そして現実へ
「ターミネーター」シリーズは何か複雑に枝分かれしていますが、根本にあるのは「人間対機械」の闘いの物語です。
「1」「2」の頃は、まだ夢物語でした。
しかし、今はどうでしょう。
80~90年代とは比べ物にならないほどテクノロジーは進化し、人類の生活はその大部分を機械(システム)に頼っています。
人工知能(AI)は日々進化を続け、あらゆる分野で既に人類の知能を超えています。
「ターミネーター」の世界では、進化した人工知能がある日突然『自我に目覚める』のです。
そしてIOT化された環境で殺人兵器ターミネーターを次々と作り出し、今まで機械を支配していた人類を排除する為、皆殺しを始める…。
今や僕たちの生活に無くてはならないパソコン、スマホ、インターネット…。
そしてAIは、例えばiPhoneにも「Siri」という名で搭載されています。
彼らが「自我」に目覚め、静かに人類滅亡を企てる。
そんな時が来ないと、言い切れるでしょうか。
もしかしたら人類は、既に破滅へのカウントダウンの中にいるのではないでしょうか。
この映画を観る度に、そんなリアルな恐怖に襲われます。
見事に未来を予測した、史上最高のエンターテイメント。
星5つです! ★★★★★
ありがとう!